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花の育て方Q&A

 

いよいよ今年の花シーズンが始まりました。 昨年のトラブルは解決していますか? 北海道の花の専門家に教えてもらいましょう。

回答者一覧 (50音順。詳細本誌P95参照)


加藤弘規さん
帯広市で樹木・庭木を取り扱う「真鍋庭園」課長
狩野亜砂乃さん
日本園芸協会認定ハーブコーディネーター
(詳細はP38)

9-10月号

P86掲載

 

 
  梅の木(豊後梅)について。
春4月始め頃、市販の薬剤(粒剤)を根もと周辺にまきました。たくさんの花が三分咲きになった頃から、それ以上変化することなく、だんだんしぼんでいき、最後に茶色になり、夏を過ぎても枝も葉も出てきません。来年の春は芽が出るかもしれない(?)と思い、そっとしています。
今までは年1回、石灰硫黄合剤と竹酢などを使って、たくさん梅の実を収穫してました。
札幌市・Wさん


夏頃に葉も芽も出ていないとなれば、残念ながら枯死しているようです。

薬剤は病害虫の発生を抑えるために広く利用されていますが、同時に植物に及ぼす薬害も知っておく必要があります。薬剤の注意書きには必ず薬害の危険性のある植物や混用できない他の薬剤などについて、それぞれ記されていますので、しっかりと読んで使用することが重要です。

ただ今回のケースですが、梅の木にどれくらいの量を散布されたのか分かりませんが、使用量が適正であれば立ち木を枯らすようなことは、まずありません。今回の場合、薬剤の影響ではなく、他の原因で枯れたと考えられます。

春に枯れたのであれば、昨年春から今年の春までに何らかの障害を受けているでしょう。考えられるのは『実がなりすぎて体力が落ちてしまった』、『夏の猛暑で根が乾害をうけた』、『冬に冬害を受けた』、『それが重なった』等です。

因みに春に花芽が三分ほど膨らんだのは樹体内に蓄えた栄養があるためで、根が枯れていても気温の上昇とともに葉や芽はある程度生長は可能なのです。古木になればそれで1年くらい過ごすこともあるほどなんです。

(回答者:加藤弘規さん)