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花の育て方Q&A

 

いよいよ今年の花シーズンが始まりました。 昨年のトラブルは解決していますか? 北海道の花の専門家に教えてもらいましょう。

回答者一覧 (50音順。全て詳細本誌P95参照)


阿部由利さん
釧路市内の園芸店「篠原園芸」に勤務
川原元信さん
樹木をメインで生産する「川原花木園」代表取締役
明道 進さん
フラワーショップ「明道香風園」会長

7-8月号

P84掲載

 

 
  鉢で育てているブルーベリー、スモークツリー、ハクロニシキ(寄せ植え)は、毎年ひとまわり大きめの鉢に植え替えした方がいいのでしょうか? 根がまわっていなければ、2〜3年はそのままの状態でもいいのでしょうか?
札幌市・Tさん


植物の根は地上部と同じように形や性質も様々です。ブルーベリーは細根が多いため根詰まりしやすく、ハクロニシキは根が粗くよく伸びるので、同じ鉢の中で長期間育てていると根詰まりによる優劣が生じて、どれかが衰弱する可能性があります。
したがってこのような寄せ植えの場合、お互いの根が絡み合わないうちに鉢から取り出します。2〜3年ごとであれば大丈夫でしょう。
まず最初にそれぞれ勢いよく伸びた根を切り戻し、古くなった根を取り除きます。根鉢の土は、だんご状態に固まっていたら、ほぐすようにして少し取り除きます。あらかじめ有機質に富んだ完熟堆肥、腐葉土をよく混ぜた水はけのいい新しい用土を用意しておき、これを使って埋め戻し、水をたっぷり与えて根を落ち着かせます。作業は早春の休眠期に行ないます。
次に全体のバランスを考えながら伸びすぎた枝、バランスを乱した枝の切り詰め、間引きをします。そうすることによって、小さくなった地下部(根)との均衡が取れるため株が弱らず、当面は同じ大きさの鉢で楽しむことができます。大きく育てたい場合は、鉢を少し大きめのものに取り替えますが、移動に困難なサイズは避けましょう。
単一の鉢植えであればこのように難しくはありませんが、性質が異なる種類の寄せ植えでは、より高度な技術と工夫が求められます。
例えば酸性土壌を好む種類とそうでないものとの混植の場合は、pH(酸度)調整の役目をするピートモスを2割ほどブルーベリー周辺の埋め戻し用土に混ぜるようにしますが、ほかの2種類もpHに対して適応する範囲が広いので、それ以下であれば全体の用土に混ぜても差し支えありません。
寄せ植えをして容器の中で長期間楽しむ場合、樹木、草花問わず見た目の美しさ、デザインだけに気を取られず、植物の性質をよく考えて組み合わせることが大切です。

(回答者:川原元信さん)
 
 


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