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花の育て方Q&A

 

回答者一覧 (50音順。全て詳細本誌P123参照)

大森康雄
広尾町「大森農場カントリーガーデン」オーナー
加藤弘規
帯広市の樹木ナーサリー「真鍋庭園」係長
明道進
札幌を中心に9店舗を展開する花卉店「明道香風園」会長

9-10月号

P109〜111掲載

 

 
  ジャーマンアイリスの色違いを植えています。混植しても花色に影響はないでしょうか。
江別市 K.Sさん

 ルピナスなどの場合、ピンクや白など様々な色の株を植えていても、交雑して、何年かしたら結局多くの花が紫色になってしまうことがよくあります。おそらくそのようなことを心配しておられるのだと思いますが、ジャーマンアイリスの場合、交雑することはあまりありません。花粉で交配してタネができて増える、ということがジャーマンアイリスの場合少ないからです。たまに色の変わった株が出ることはありますが、枝変わり的な変異であって、交雑ではありません。
  ジャーマンアイリスは大変丈夫な植物で、やや乾燥気味の場所を好みます。元はドイツアヤメを元に交配されてできた品種。地下茎で子株が出て広がっていきます。植えっぱなしにしておいてもよい花が咲きますが、3〜5年ごとに掘り上げて腐葉土などを十分に含んだ土に植え替えるとよりよく育ってくれることでしょう。
(明道進)
 
 

 
  グラス類の葉は冬の枯れた状態で切るべきか、春に切るのか、どちらでしょうか。
様似郡様似町 M.Yさん

グラス類
常緑性のクリスマスローズなども、美観のために冬前に枯れた葉を刈ってよい
 北海道の場合、グラス類や常緑性の宿根草は、冬の雪に埋もれて茶色くなってしまうので、刈ってしまうべきかどうか悩みますね。
  生育としては、実はいつ刈っても問題ありません。ただ美観の問題として、霜が降りたら葉が茶色くなってしまうので、刈り取った方が綺麗ではあります。霜が降りる前でも、晩秋ともなれば越冬の体力はついているので刈ってもかまいません。
  春になってから刈ってもよいのですが、その場合は新しい芽が出る前に作業してしまいましょう。新芽が伸びてくると誤って一緒に刈ってしまう心配があるからです。
(大森康雄)
 
 

 
  テラコッタの大鉢に宿根草を植えました。冬は鉢が割れるでしょうか。
名寄市 H.Mさん

植物を鉢から出してよいなら、洗って乾かして屋内で保存すればよいですが、植えっぱなしだと、鉢の質に期待するしかなさそうです。いわゆる「焼きのいい」鉢なら屋外でも大丈夫ですが、外見では分からないので、買ったお店で聞くしかありません。
  質があまりよくない、あるいは分からない場合は、鉢の気泡に入った水分が凍ったり、中の土が凍って体積が増えたりすると割れやすくなります。つまり凍らせないようにすればよいので、玄関フードなどに鉢を移動します。しかし気温が高くなると宿根草の生育によくないので、あくまで凍らない程度の低温の場所で。


(大森康雄)
 
 

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