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花の育て方Q&A

 

回答者一覧 (50音順)

大森康雄
広尾町の宿根草ナーサリー「大森農場カントリーガーデン」代表
加藤弘規
帯広の樹木庭園「真鍋庭園」係長
川面豊樹
札幌市清田区の洋ランナーサリー「えるむ花園」代表
明道進
札幌を中心に9店舗を展開する花卉店「明道香風園」会長

1-2月号

P112〜114掲載

 

 
  病害虫の解決方法
サクランボの葉が、毎年収穫後にレース状になります。無農薬で育てたいのですが、方法はありますか?
札幌市西区 Y.Nさん

サクランボ
サクランボは食用としても観賞用としても人気が高い
  オウトウナメクジハバチがつくのですね。葉の表面を削るように食害するため、葉がレース状になってしまいます。7月〜9月に発生しサクランボのほかモモやナシなども食害します。農薬を使わずに育てるのでしたら「害虫忌避剤」(殺虫目的ではなく寄せつけないためのもの)を散布しておくのがよいでしょう。各メーカーからいろいろな種類のものが出ています。共通しているのは、まめに散布しなければならないことと、忌避効果は100%ではないことです。ほかには樹木全体を防虫ネットで囲ったりする方法が考えられます。       
(加藤弘規)
 
 

 
  手入れの仕方は?
オリーブの育て方について。鉢の用土や、冬と夏場の管理方法などを教えてください。
札幌市南区 Y.Nさん

オリーブの生育適温は15〜20℃で、一年を通して日当たりのよい場所に置くのがよいでしょう。また排水性がよければ特に土質を選びません。鉢植えにするなら、用土は赤玉6腐葉土3川砂1を配合するか、市販のオリーブ用の土を使います。施肥は春に有機質肥料を適量施します。生育適地では1月に平均気温が10℃以下になることで花芽を分化し、5〜6月に開花結実します。北海道で実をつけるには、秋に霜が降りる前まで屋外に置いておき、その後室内のなるべく低温な場所で冬を越すことで、気温の上がってくる翌年3月頃には新芽が伸びてきてうまくいくと開花できると思います。ただし自家結実が難しい品種が多いため、親和性のある2品種以上を育てるか、自家結実性のある品種を選んで筆などで人工交配させます。枝は刈り込み剪定をせず、室内取り込み時に小枝、徒長枝、軟弱枝を間引くようにします。
(加藤弘規)
 
 

 
  潮風に強い果樹は?
強い潮風が吹く、狭い庭です。大きくならず潮風にも強い果樹はありますか?
苫前郡羽幌町 T.Cさん

  日本海側の海岸地域でもリンゴやナシ、サクランボといった果樹は栽培されています。しかし、強い潮風が吹くとなると、やはり防風林やネットなどで保護してあげる必要があります。潮風に強い小果樹となると最近話題のヒッポファエ(スナジグミ)はどうでしょうか。グミ科の植物で耐寒性が強く、高さ2〜3mほどになります。実は生食できますが、酸味が強いためジュースやジャムなどの加工向きです。別名シーベリーの名前のとおり、海岸地域でもよく育ちます。植えつけは砂質やれき質の排水性土壌を好むので、赤土や粘土質土壌の場合は有機質を混ぜて盛土植栽します。園芸品種も多くあり、実の色も黄やオレンジ、赤などありますが、雌雄異株ですので雌雄両方植えなければなりません。
またジャムをつくることが目的なら、一般的ですがハマナスもよいですね。
(加藤弘規)
 
 

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