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花の育て方Q&A

 

回答者一覧 (50音順)

大森康雄
広尾町「大森農場カントリーガーデン」代表
加藤弘規
帯広の樹木庭園「真鍋庭園」係長
明道進
札幌を中心に9店舗を展開する花卉店「明道香風園」会長
湯澤啓
札幌市南区の山野草ナーサリー「湯沢園芸」代表取締役

9-10月号

P126〜128掲載

 

 
  クリスマスローズのタネのまき方を教えてください。
稚内市 K.Nさん

 クリスマスローズのタネまきの方法には2つあります。1つは採取したタネをすぐにまく「とりまき」と、タネを乾燥させないように軽く湿らせた清潔な用土と一緒にビニール袋に入れ、冷蔵庫などで秋まで保存しておく「秋まき」です。どちらの場合も発芽まで日陰で管理してタネを乾かさないことが重要です。
  そしてポットや市販されている育苗箱に、火山れきや赤玉土の小粒を使用し、タネの間隔が1cmくらいになるようにまき、1〜1.5cmほど覆土します。
  まいた後は植物の名前、日付を書いたラベルを入れて、積雪の下に入れてください。春の融雪後、5〜6月ごろから発芽します。本場が出たらポットに移し、その後大きくなれば庭に移植します。クリスマスローズは移植を嫌いますが、小苗のうちは比較的大丈夫です。北海道の場合、開花は早くてその翌年、普通は3年目になります。そしてどれも少しずつ異なった花が咲くでしょう。
(湯沢啓)
 
 

 
  アガパンサスが昨年、今年と咲きませんでした。肥料は油かすを使っています。
増毛郡増毛町 E.Kさん

アガパンサス
アガパンサスは南アフリカ原産の植物。「ムラサキクンシラン」の和名もあるがユリ科で、ヒガンバナ科のクンシランとはつながりはない
  元気に育っているのに咲かないのであれば、おそらく株が大きくなりすぎているためかと思われます。3〜4年ごとに株分けをするとよいでしょう。また株を分ける際に、あまり小さくしては花を咲かせる体力がなさ過ぎるので、少なとも4〜5芽はつくような大きさにするのがよいでしょう。
  植え穴には腐葉土や堆肥など有機質をたくさん入れます。その後の肥料はチッ素分の多いものは控え、リン酸を多く含むものがよいでしょう。その意味では油かすよりも化成肥料の方がよいかもしれません。
(大森康雄)
 
 

 
  ジャーマンアイリスが咲きません。肥料は与えているのですが。ちなみに植え替えをした翌年には1輪だけ咲きました。
札幌市手稲区 T.Yさん

  ジャーマンアイリスは日当たりがよく、土壌が肥沃で水はけもよい場所を好みます。これらの条件がそろっていながらも花が咲かないとしたら、まずはまだ株が充実していない可能性が考えられます。植え替え後まだ花がしっかり咲くほどまでの体力がないのかもしれません。あるいは肥料にチッ素分が多すぎると葉ばかりが茂って花が咲かなくなります。
  また雨が降らず、乾燥しすぎるような年はやはり花が少なくなります。かといって湿らせすぎても根腐れなどを起こして株を傷めます。
  そして前項のアガパンサス同様、株が大きくなりすぎても花が咲きにくくなります。その場合は株分けが必要です。ジャーマンアイリスは連作を嫌うようなので、同じ場所は避け、有機質を多く土に混ぜて植えつけます。その際の深さは根茎が少し見える程度に。深すぎてもやはり葉ばかりが茂ります。
(大森康雄)
 
 

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