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花の育て方Q&A

 

回答者一覧 (50音順)

大森康雄
広尾町大森農場カントリーガーデン代表
加藤弘規
帯広市の「真鍋庭園」係長
明道香風園
札幌を中心に9店舗を展開する花卉店
蝶野秀郷
花と緑のアドバイザー

3-4月号 春号

P96掲載

 

 
  クラブアップルの剪定方法を教えてください。
(恵庭市)

  果実の収穫を目的とした西洋リンゴとは違い、クラブアップルは観賞が主な目的。ですから剪定は本来の樹形を生かしながら行うのがよいかと思います。冬期間に徒長枝(1mほど伸びた枝)と力枝(幹と同じような太さの枝)、及び重なり枝(上下左右の枝と重なっている枝)を剪定します。イメージとしては主幹が一番太く(体)、次に側枝が太く(腕)、さらにその次に太いのが小枝(指)というバランスを保てばよいでしょう。
  生育が旺盛で枝が伸びすぎる場合は、夏期剪定で勢いを抑えます。苗木から育てる場合は必ず支柱を立てて骨組みをつくります。また、側枝の誘引(枝を水平に引っ張ること)をすることで雪の重みでの枝裂けを防げるほか、樹勢が抑えられて小枝や花芽ができやすくなります。
  品種によりますが、クラブアップルは樹高が4〜6mほどになります。高さを抑えたい場合は冬期間に芯の代わりになる枝の上で幹を切り落とし、主幹を交代させます。
(加藤弘規)
 
 

 
  土壌が粘土質で、いったん乾くとかたくなり、カエデが枯れてしまいました。
(札幌市北区)

 腐葉土を入れて粘土質土壌の改良をされたとのことですが、地下部の排水が悪いようです。傾斜地の場合は排水に困ることはあまりないのですが、粘土質で平らな土地の場合、排水が悪く土壌を改良してもさらにその下に水が溜まり、数日間ぬかるんだりします。深く掘り起こした際には、粘土層より深く掘れたでしょうか? 庭の数カ所を、粘土層の下に抜けるまで深く掘り、火山れきや砂を埋め戻してやると、そこが排水口のようになり、水がたまらなくなります。若干の傾斜などで水の流れる方向が分かるのであれば、排水のために50cmほど溝を掘り、底に火山れきや砂を埋め戻して水の流れる道をつけてあげるのもよい方法です。
  土地の条件などで下層での排水が困難な場合は、盛土をして樹木を高植えするのがよいでしょう。目安としては植えつける樹木の目標とする大きさの10分の1(3mなら30cm)ほど盛土をすればよいでしょう。
(加藤弘規)
 
 

 
  毎年黄緑色のコニファーを霜の降りる頃、玄関に入れては枯らします。
(様似郡様似町)

 以前に流行したゴールドクレストなど、耐寒性がなく北海道の屋外で冬を越せない種類のコニファーは、冬の過ごし方がとても難しいのです。自然の気候というのはゆったりとした変化で1年が過ぎています。植物もそれに合わせるように体を変化して順応しようとします。その気候の変化が激しいと、順応しきれずに障害が出るのです。外に植えた樹木でも異常気象による障害が報告されています。
  ご質問のケースも同じことが考えられます。室温が20℃とのことですが、春〜秋まで外の気候の変化に対応していたのに、暖かい室内に取り入れたことで、夏に逆戻りしたようにリズムが狂ってしまい、必死にそれに合わせようとすることで体力を消耗してしまったのでしょう。取り込んだ時は外気温が10℃以下だったわけですから、20℃の室温は暖かすぎるのです。取り込む場所は、戸外と温度差がないような場所(室温が5〜10℃程度)があれば障害は起きないと思います。ある程度日照の悪い場所でもかまいません。
(加藤弘規)
 
 

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