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花の育て方Q&A

 

回答者一覧 (50音順)

大野基志
バラのナーサリー「大野農園」代表
加藤弘規
帯広市の「真鍋庭園」係長
明道香風園
札幌を中心に9店舗を展開する花卉店

1-2月号 新春号

P91掲載

 

 
  ツルバラの剪定方法を教えてください。
(帯広市)

 まず枯れた枝、生育の悪い枝を元気な部分まで切り戻します。次に植栽場所と仕立て方によって変わりますが、残す枝とその本数を決めます。この時できるだけ今年伸びた若い枝を優先的に残します。品種によりますが、通常のアーチの場合5〜6本の枝があれば充分なボリュームが出ます。そして必要のない枝を切り落とします。勢いよく伸びた枝は少しだけ切ります。残った枝から出ている細い脇枝は5mm程度残して切り落とします。後は好みの仕立てに誘引します。
  全体的なバランスを考えて切る枝を決めるので、時には古い枝を残す場合もあります。
(大野基志)
 
 

 
  バラを植えていますが、春〜夏はコガネムシに悩まされました。対策を教えてください。
(札幌市北区)

 コガネムシはバラのつぼみや花弁を食害するため、バラの愛好家には嫌われている甲虫です。幼虫は冬季に土中で過ごします(特に芝の下など暖かい場所)。春先、3月下旬から4月上旬の雪解け後、モスピラン粒剤やダイシストン粒剤の株元散布が有効的です。成虫になると薬剤での除去は難しくなってきます。成虫にはスミチオン乳剤を直接散布します。
  薬剤以外では近年、フェロモンによる誘導剤を入れた捕捉器が手軽で長期間の効果を上げています。
(大野基志)
 
 

 
  スパニッシュ・ビューティが3年ほど咲きません。
(札幌市手稲区)

 枝、葉が生長して花がつかない場合考えられるのは主に2点です。
1.肥料分の片寄り・土の嫌地化
春の元肥を与える時、チッソ分を控えて、石灰を200g、リン酸、カリ肥料を春に多く与える。もしくは土壌のバランスに問題がなければ肥料を与えない。リン酸、カリ肥料は8月中旬から9月中旬にも与えると翌年の育成によい。
2.花芽のブラインド・剪定・凍害
前年の枝に花をつけるので、冬から春にかけて枝が半分程度まで枯れた場合や、剪定により短くしてしまった場合、花は咲かない。また冬の乾燥や凍害にあっても花芽の形成が止まって咲かない場合がある。株元の土盛りやマルチングなどでできるだけ凍害を防止する。またチッソ肥料がかたよって多く与えた場合や春先の乾燥、寒気に当たっても花芽の形成が止まり、ただ伸びるだけの枝(ブラインド)になってしまうので注意を。
上記を検証してみてください。
(大野基志)
 
 

 
  秋になるとイングリッシュローズの葉に黒い斑点ができます。
(登別市)

 秋に葉が黒くなる場合、完全に黒色で円い斑点ができている場合は黒点病です。主に多雨によって感染します。軒下のように集中的に雨の当たるところは傘などを立てて雨を防ぎます。治療薬はなく、予防としてダコニール、サプロール、シマンダイセンなどの薬剤を散布します。
  秋に出やすいよく似た症状の病気に「べと病」があります。黒くにじんだような斑点ができ、拡大すると全て落葉します。湿度が高く寒暖の差が大きい場合に出やすく、北海道では発生率が高い病気。風通しをよくするように心がけます。予防薬にジマンダイセン、マンネブダイセン、ダコニールを散布し、発生が確認されたらリドミル水和剤や、オーソサイドなどの薬剤が有効です。
(大野基志)
 
 

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