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花の育て方Q&A


 
  バラを上手に咲かせたい
花壇にバラが8本ありますが、元気がありません。どうすればよいでしょうか。
(札幌市南区)

 品種や生育環境が不明なのではっきりとは言えませんが、バラの株間が十分にあるなら、そこに穴を掘り、肥料を与えるとよいでしょう。 穴は直径20〜30cmで深さ30〜40cmくらい。そこへバラ1本につき配合肥料200〜300gと化学肥料30〜40g、それに牛ふん堆肥を合わせて、合計8〜10リットルを穴に入れます。そして掘り起こした土を戻し入れてよく混ぜましょう。また株の高さは2分の1に切り詰めます。そのまましばらく様子を見てください。 株間が狭過ぎて穴を掘ることができない場合は移植を考えた方がよいでしょう。時期は3月下旬〜4月上旬が適期です。
(渡辺郁夫)
 
 

 
  バラを上手に咲かせたい
長く伸びたツルバラの移植方法を教えてください。
(苫前郡苫前町)

 枝の長いバラを移植するのは少々難しい作業となります。というのも移植の際にどうしても細根を切るため、芽が伸びて葉が開いていくと、水あげ不足により枯れ込みが入るからです。 そのため、掘り上げた株をそのまま別の場所に移植するのはおすすめできません。掘り上げた株はいったん鉢上げした方がよいでしょう。そして芽が伸びて、開いた葉がしおれなくなるまで、株をすっぽりとビニール袋などで覆って空中湿度を高く維持します。この状態で2〜3カ月間、根がしっかり育つまで様子を見ます。その後葉が十分に付いたら、根土を崩さずに鉢から抜いて、移動したい場所に植え付けます。 ちなみに鉢バラの場合は、移植の時期はいつでもかまいません。
(渡辺郁夫)
 
 

 
  バラを上手に咲かせたい
ツルバラが一番上の花しか咲きません。
(札幌市北区)

ツルバラ
フェンスなどにスクリーン仕立てで枝を這わせる場合は、枝先が少し上を向くように留める
ツルバラは本来、根元から枝先まで花が咲く性質がありますが、直立させると一番上にしか花をつけません。花を多数つけるためには適切な誘引が必要です。 そのためにはできるだけ水平や斜めに枝を這わせることが大切。ラティスや塀に這わせるスクリーン仕立てにしたり、ポールに巻きつけたりなどして、枝をS字や水平にしましょう。その際、枝をねじるようにして留めていくと、比較的簡単に這わることができます。 なお、それぞれの枝を水平に這わせる場合は、枝先は必ずやや上向きしてください。枝先が途中から下がっていると、山状になった部分から芽が伸長し、必要な部分にベーサルシュートが出なくなります。
(渡辺郁夫)
 
 

 
  バラを上手に咲かせたい
バラの冬枯れがひどい場合は、どうしたらよいでしょうか。
(札幌市中央区)

雪の少ない年は枝が黒色に変化する「冬枯れ」が多くなります。枝の柔らかい品種でよく見られ、4月上旬〜中旬に行う本剪定をきちんと行っても枯れ込みが入ることがあります。しかし、変色した枝が全て駄目になるという訳ではなく、被害が枝の表面でとどまっている場合もあります。そのため、しばらく様子を見て、もし駄目であれば5〜6月に芽が動いてから切ってもよいでしょう。 反対に雪の多い年は、枝折れと冬枯れの両方が目立ちます。枝折れの場合は完全に折れていなければ、患部をきつく縛って固定し、殺菌剤を塗っておくと復活することがあります。 またツルバラでよく見かけるのが、長い枝の根元に黒色変化を起こしているもの。症状がひどくなければ、表面を少し削って発根剤を塗り、土を被せておきます。いわゆる「取り木」です。1〜2カ月程で発根し、その後しっかり根が付けば、枯れ込む心配はなくなります。
(渡辺郁夫)
 
 

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回答者一覧 (50音順)
大森康雄 大森農場カントリーガーデンオーナー
川面豊樹 ランのナーサリー「えるむ花園」オーナー。
第2回「ほっかいどう世界の蘭展」グランプリ受賞
蝶野秀郷 花と緑のアドバイザー
北海道ガーデンツリー倶楽部 庭木の愛好家団体
明道香風園 札幌を中心に9店舗を展開する花卉店
渡辺郁夫 ちざきバラ園勤務専門家